ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

 新年おめでとう!

新年おめでとうございます。皆様にとってよい一年でありますように。
昨年度はこのブログでyoccyannさんやsinkoさんの叡智に助けられました。また訪れてくださっただけでも、その方のご訪問に元気づけられました。ほんとうにありがとうございました。

おかげさまでこの年末はのんびりだらだらモードです。こたつに入ってぼーっとテレビを見ることができるのも、なかなか贅沢な行為です。
さて、紅白に美輪さんが出ていらっしゃいました。この方はひそかに尊敬する方で、舞台の「椿姫」も見たのですが、「すべて」に対しておっそろしく真剣に取り組むことのできる方です。その真剣さそのものが彼の美学といってもよいでしょう。佐村河内さんの「マジ」に匹敵します。
歌の歌詞も、歌い方も、マジでした。紅白のもつ商業性や雑音を完全に無視して、自分の歌を歌いきれる力量があるのですね。長崎の原爆の記憶からの立ち直りをテーマとする歌でしたが、病人の心にも響きました。こんな歌詞です。


傷ついて傷ついて
別れ分かれた親や子が
眠っているのか安らかに
空を指さす慰霊塔
拝めば胸もこみあげる
とうさんかあさんにいさんも
きっとここだろ一緒だろ
皆さん僕は来ましたよ
こんなに大きくなりました
からだにゃ傷もあるけれど
心には傷はないはずだ
空を見上げて胸を張ろう


見ながら思ったのですが、病気をしたからといって被害者意識や罪悪感をもってはいけない。かといって、傷ついていない、と虚勢を張ってもいけない。だから、傷ついたことを認めた後で、もう心から傷はなくなったよ、と自分で自分を承認しなければいけない。自分の心を自分でケアする、このプロセスがないことには癒えるものも癒えないのではないか。
その意味では、今の私は元気になった。ざわざわした小さな不安はあるけれど、もう傷はない。鼻水が出たり喉が痛むことはあっても、致命的な病気はない。「生」の方にベクトルが向かってる。真上を向く必要はないが、水平よりもやや上を向いていれば、それで生き続けられるのだ、と思っています。