ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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引き続きどうぞよろしくお願いします。

 無気力は転移する

20代の大腸がん闘病記」というブログが最近気に入っている。大腸がんの再発を防ぐべく、自分でいろいろと考えて行動している人だ。まだ若いのに、これだけ自己分析できてすごいな、と思う。そして彼の言うことは正しいと思う。
「がんには○○が効く」と聞いて、「○○さえ摂取すれば大丈夫だ」と思う思考様式は、思考停止であり、○○に対する責任転嫁と逃避でしかない。もちろん個々の健康食品にそれなりの有効成分が含まれていることは否定しない。だが、人間の体はそもそもブラックボックスであり、その○○が自分のがんに効くかどうかは誰にもわからない。だからそのつど自分の体の声を聞いて、本当に効いているのかを確認するだけの労力を費やさなければならない。神経を研ぎ澄まさなければならない。でないと無駄金を使うことになる。代替療法というのは、金だけ出せば済む簡単なものではなく、むしろ病院での抗がん剤治療などよりも、もっともっと難易度が高いものであるはずだ。
私も最近は自分の「体の声」を聞こう、という気になっているが(これまでは声を無視してきた)、この筆者はさらに進んで、本当の「心の声」も聞こう、と訴えている。マインドこそ大事なのだそうだ。
誰でも告知直後はあらゆる健康にいいことを実践するのだが、3年経ち、4年経つと、だんだん手を抜き始める。「面倒くさいから」というのが理由だが、筆者によればその心理は、実は「がんという解決困難な問題」(見えないもの)からの逃避であり、そうするとどんどん無気力になっていくのだそうだ。すると、病気に対してだけでなく、仕事や日常に対しても無気力になり、すべてがおっくうになってしまう。だから無気力は転移する

心が絶望感や無気力感に満たされている人は、悲観的な考えをする割には、事態を甘く見ています

この一節を読んで、ああ、まさに私のケースだ、と痛感した。乳がんは転移していないが、無気力は全身に転移している。今、仕事をすることがとても困難だ。やる気がでない。このままだと心が死んでしまう。よし、なんとかしよう。
とりあえず、肺がんなんか平気だ、むしろラッキーだった、などという強がりを言うのはやめて、やはり怖いものは怖い、でも克服できないものではないのだから克服しよう、と自発的に向き合うことにしよう。とりあえずの目標は8mmの直径を7月までに小さくすることだ。イメージトレーニングは大事だね。
とにかく上記のブログは学ぶところがたくさんあるので、ぜひ多くの人が訪問してほしい!