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 巻き肩

先週は毎昼臨時会議、毎夜忘年会が続き、その合間を縫っての通院だったので、体力の限界に来ていた(ローテンションはこのせい?)。と思ったら週末にめまいでダウンしてしまった。強いめまいは強い吐き気を伴うので、水も飲めず、動けずで石のようにこたつに入っていた。もしや車にぶつかった後遺症か、脳転移か、と心配になったが、結局ただの自律神経失調のようだ。一年検診でちょうど頭部CTを取っていて、「何もありません」と言われたのでほっとした。
そして、めまいの原因にもなるだろう、一つの状態に今更ながら気づいた。私は両肩が前へ張り出し、肩甲骨が開きっぱなしで僧帽筋がガチガチに固まっている。バレエで「肩を下げて」と何度も言われるが、どうもおかしい、肩の上げ下げの問題ではないと思って検索したら、わかった。これを「巻き肩」(図はこちらからお借りした)というらしい。
巻き肩の診断は簡単で、ぶらんと手を下げて立ったときに、手の甲が前に向く人は巻き肩。あおむけで眠れず、横向きになる人も巻き肩。胸に手をあてて呼吸して、胸郭があまりふくらまないのも巻き肩。

PCや携帯を頻繁に扱う人間に巻き肩が多く、よくある症例だとはいえ、一節には巻き肩は「短命」の原因にすらなるという。
第一に、大胸筋が動かず胸郭が固定されるので呼吸が浅くなる。おお、私のサチュレーションは、自慢じゃないが92とか93だぞ・・・(正常は97以上)深呼吸が苦手なのもこのせいかもしれない。
第二に、心筋も十分に動かせないから、心臓に負担がかかる。
第三に、胸郭出口症候群になり、首周りの血管や神経などが常に圧迫される。その結果頭部と胴体のあいだの連絡が阻害され、血流が悪くなったり自律神経がおかしくなったりする。(それがめまいのもとになる)
第四に、胸部前面の筋肉がほとんど動かないから、リンパも流れない(リンパは血液と違って自分では動かない)。頚部、鎖骨、わきの下それぞれの大事なリンパが十分に流れず、免疫の力が弱まってしまう。

肺や乳腺、両方とも胸郭にかかわる場所なので、巻き肩のせいで十分な血液がいかず病んでしまったと考えれば、すごく納得がいく。乳腺だけでなくて肺がんもホルモンの影響によるがんとされるのだが、その内分泌系の撹乱も巻き肩が原因である可能性は、ある。
巻き肩対策のストレッチもウェブ上で紹介されているので、気になる方はやってみるとよいかもしれない。調べたなかで一番わかりやすかったのはネクタイ体操だ。肋骨中央のネクタイの位置を呼吸に合わせて前にだしたりひっこめたりする。そうすると胸郭を開く訓練ができるので、自然と深い呼吸ができるようになる。