シスターの渡辺和子さんという方の談話をテレビで見た
こんなことをおっしゃっていた
病気とか事故は、「人生の穴」だ
これまでなんの緩みもない人生に突然ぽっかりと穴が開く
するとその穴からいろいろなものが見えてくる
これまで気づかなかった、井戸の底に映った月影が見えるようになる
そういうものだ
いい言葉だな
私の人生にも3つか4つくらいの穴が開いているが
あるいはもっとたくさん小さな穴が開いているかもしれないが
それぞれから見える景色は違っていて
いずれも見えてよかったと思う
月影のように美しい景色もあった
月影のようにはかない景色もあった
言ってみればこのブログも穴のひとつだ
そこからとても深い世界がのぞいている
穴のなかにいる人たち自身の穴を
共有することができるので
みんなの穴と穴がつながっている
精神病の患者はみんな
「太陽にしっぽがある」という同じ夢を見るので
人類に共通の深層心理があるとユングが考えたのと似ているかもしれない