ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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引き続きどうぞよろしくお願いします。

 なると

知人に、とっても健康に気を遣っている老婦人がいる。農薬や添加物はもってのほか。石原なんとかとか安保なんとかの健康&免疫本はすべて読破。塩素が入っているからと水道水は飲まず、雨どいからひいたホースで飲料水を確保。
「で、友だちとお蕎麦屋さんなんか行ってもね、私だけ必ず、かまぼこの赤いところを箸で取り外すので、いつもみんな面白がって見ているの」
はあ、そうですか。ふと、気になったので、聞いてみた。
「なるとの場合は?」
「もちろん外すわよ」
彼女はごくあたりまえのことのように答えた。私は箸使いがものすごくヘタなので(というかもちかたが普通じゃない)、思わず尊敬の念がわきおこる。私が箸でなるとの色分けをすることは、平均台の上で後方1回転をするのと同じくらい、すご技というか、ウルトラCなのだ。
でも、赤だけじゃなくて、白いところも実は、しっかりと着色料や漂白剤が使われているんですけど・・・と言いかけて、口をつぐんだ。そんなことを軽はずみに言ったら、これまでの彼女の苦労を、彼女の人生を、否定することになる。むしろ、なるとも容赦しないこの根性と確信こそが、彼女を長生きさせるんじゃないか、そんなふうに思ったのだ。
ps.雨どいの水も、考えてみれば、水道水よりもたっぷり放射能が含まれているんじゃないかなぁ・・・やっぱりご本人には言えないけど。