ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 フツウノタベモノ

「がん」もすでにバラエティーの題材でしかないんだなあ、と先ほどTBSでやっていた特集を見て思った。「毎日1時間歩けば大腸がんにならない」とか、「コーヒーはがんを防ぐ」とか、単純化されすぎてバカらしい。情報も、ニンニクがいいとかいった、アメリカの有名なデザイナーズフーズの話レベル。たとえばIARCはコーヒーやアルコールやエストロゲンを発がん物質に分類していることはほとんど知られていない。スポンサーの多くは食品や酒の企業なので、都合の悪いことは絶対に放映されない。
がんの原因の、イメージと実態の違いがよくわかる表を拾った。普通の患者は(私も)、おそらくおこげや山菜や葉物野菜の農薬を気にし、玄米を食べて安心しているのだろうけれど、そういう問題ではない。一番注意を払うべきは農薬や添加物ではなくて、「ふつうのたべもの」だ。しかも発がん性のある食べ物や、調理過程による発がん性の発生ということよりも、おそらく、脂肪や油分、あるいは糖分などのバランスから生じる害が問題なのだ。だから安全に生きようと思ったら、勉強しないといけない。一番安心なのはプラントベースのホールフードといった『第二の…』の推奨する食事になるのだろう。
言うまでもなく、再発を防ぐのも同じ。同じがん細胞が発生しても、それが育つかどうかは日々の食生活によるのだから、いっそう「ふつうのたべもの」に注意しないといけない。
また「農薬」ひとつとってみても、「イメージ」とはかけ離れた実態がある。生体濃縮が生じるため、『第二の…』によれば農薬の95%は肉類から摂取しているそうだ。だから葉物野菜を神経質に洗うよりも、安いエサを使った安い肉を避けることの方がはるかに効果的だということになる。とくに有機塩系は排出されにくく、脂肪や筋肉にたまるそうだ。
安くてうまくて便利なものは危険だ、と覚えておくことにしよう。