ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 早すぎる死

若い世代が病死すると、妙に気になる。
今日週刊誌を読んでいたら池田晶子さんが腎臓がんで急逝されたという。『14才からの哲学』の著者だ。彼女も40代。週刊誌のエッセーで、彼女の聡明さには敬意を払っていた。とても惜しい。ここ一年の文章には遺書のような気迫がこもっていたらしい。時間ができたら本をちゃんと買って読みたいと思っている。
それからこちらはフィクションの登場人物なのに、妙に気になってしまったのがバレエマンガ『テレプシコーラ』の千花。膝の故障が不治のものであると知り、中学生の若さで飛び降り自殺するという設定だ。この人物は終始主人公(妹)の引き立て役だったので、主人公の成長のために踏み台に使われるということもプロット制作上納得しなくてはいけないのだが…なんだか釈然としない。殺さないでほしかった。勝気の千花は自殺をするような人間ではない。バレエ以外の道で勝ち残ることができたはずだ。それに姉が死んだ時点で、もうこの物語のオチは見えてしまったような気がする。
舞姫 10―テレプシコーラ (MFコミックス)