ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

サケビバ!は「若者アル中戦略」

国税庁が若者に飲酒を勧める「サケビバ!」キャンペーンのニュースを見て、のけ反った。

国民の健康を守る義務のある政府が税収アップのために、健康を損なう恐れが高く、かつ発がん物質としてもエビデンスのあるアルコールを若年層に勧めるというのだからだ。

(フランスでは1991年からエヴァン法でアルコール飲料のTV広告自体が禁止されている)

とくにアルコールは乳がんの発症には確実に影響していることは言っておきたい。

 

この構造は、吉野家の役員が牛丼の女性消費者を増やすために「生娘をシャブ漬け戦略」と発言したのと全く同じで、「若者アル中戦略」だ。

文字通り、そのまんま。

しかもこちらは国が税金を使ってキャンぺーンを行うのだから日本ってすごい国だ。

 

コロナ感染者増大のさなかの旅行業界(二階)を富ませるための「GO TO」キャンペーン。

アメリカの型落ちワクチン在庫処理のための4回目ワクチン接種キャンペーン。

アメリカ小麦輸入拡大と食料自給率低下のための減反や反・米食キャンペーン。

ロリコン犯罪を招きそうなお色気童顔少女キャラを活用した自衛隊員募集や地方自治体振興キャンペーン。

被ばく量が大きくて効果に乏しい80年前の胃バリウム検査をいまだに健診のメニューに加えた「健康」推進キャンペーン(実は海外派遣労働者健診には胃バリウムが強制的に含まれていて、私は断るのにすごく労力を使った。アレルギーということにしたけれど)。

 

まあ某国の植民地であり、国内では政界と財界が癒着し、いろいろな宗教団体も跳梁跋扈する典型的な三流国なので、何があってもおかしくないのだけれど。

 

さ今回のキャンペーン、二つの背景が考えられる。

ひとつめは、タバコと違って、社内のコミュニケーションのために飲み会が必要であり、若者に社会性をもたせるためにアルコールには意義がある、と役人たちが本気で(!)考えていることだ。

せっかくコロナで無駄な飲み会がなくなったのだから、このままこの文化が消滅してほしい。

しかも飲み会はパワハラセクハラなど、勤務時間外のハラスメントの温床だ。

もうひとつは、若者への蔑視だ。

10代から選挙権を与え、コロナでは10万円配り、候補者に元アイドル歌手などを出しておけば、選挙で自民党に投票してくれるだろう。

あるいは投票しないでくれるだろう(=与党に有利)。

そしてブラック企業に就職して、ひたすら働き、ひたすら健康を害し、ひたすら税金を貢いでくれればそれでいい。

糖質だらけのコンビニ飯とアルコールで毎日を過ごしてくれれば、飲酒業界も食品業界も潤うから一石二鳥。

糖質とアルコールはうつ病の悪化にもかかわるので心を病む若者も増えてくるけど、因果関係は立証できないし。

・・・たぶんそんなふうに若者のことを馬鹿にしている。

 

せめてそれを息子に伝えたい。

このまま「フツー」の生活をしても、中年になる頃には、確実に病気になっているし、確実に年金も減っているし、もしかしたら医療保険制度もなくなっているかもしれないし、徴兵制度も始まっているかもしれない。

税金が国民の健康や福祉のために使われず、元首相の国葬など、一部政治家たちの見栄や私利私欲のために使われている。

それをおかしいと思う感覚をもってくれ。

自分の身は自分で守れる人間になってくれ!

 

・・・現在息子はひとり暮らしで、予想とおりカップラーメンや酎ハイを満喫しているらしく、心配になってついテンションが上がってしまった。どうかお許しを。